明日は明日の風が吹く

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明日は明日の風が吹く

タムリエル放浪記

Tomorrow is Another Day
旅の記録

戦士の道

「それだと肘を掴まれれば背から首を掻ききられる。右腕は必ず盾でカバーするように。基本だ。
 この型はすべてこの本に書かれている。次回までに目を通しておくように」

 

「はい!」
「盾に関しては私よりもお前の父親の方が巧みに扱う。そちらに習うと良い」
「え…」
「そう!盾といえば同胞団最強の父ちゃんの出番だよな!」

 

「……。盾はまた今度でいいです」
「えっ!!」

 

 

 

 

「娘が〜口をきいてくれなくて〜とうちゃんは〜悲しい〜〜」
「そういうところを改めれば、多少は改善すると推察する」
「つーか、なんであんたに話して俺に話さねえんだよ!」
「お前にデリカシーがないからだ」
「食えないもんの話すんな!」
「…本、って、俺の時はそんなの見せてくれなかったよな?」
「山猿に本を見せて教えるバカがどこにいる。
 同胞団にはまだ早いが、まあ、入ったばかりの頃の父親よりは大分マシな腕だな」
「おいおいおいおいおい」

 

「しかしよう、鹿を殺すのも怖がってたちびすけが、いつの間にか大きくなってよう。
 俺ぁあいつは戦士には向いてないとおもうんだがなあ…」
「向いている向いてないで言えば、お前が向いていると思ったことも一度もなかったがな」
「今それを言う!」

 

「戦士なんてろくなもんじゃねえ。名誉だ栄光だ格好いい言葉で飾っても、やってるこたぁ殺戮だ。
 負ければ殺される。怪我もする。それよりも、もっと平和で安全な生活を、って思うだろ」
「それを決めるのはお前ではない」
「わかってるがよ」

 

​「彼女の人生だ。お前にできるのは見守ることだ」

 

 

 

20年後の話。オーズの娘アエラは、戦士を目指して修行をするけれど、結局冒険者になり、たくさんの仲間と巡り会って父親にも劣らない大冒険をすることに。同胞団の戦士にはなれなかったけれど。

 

 

 

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